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国やぶれて田中あり

田中兄弟社の兄です

田中にあらずんば人にあらず

 『撰集抄』に西行が「人造人間を作ろう」としていた記述がある。
 西行 - Wikipedia

 無学ゆえ、この歳までまったく知りませんでした。
 むろんこれは伝説にすぎず、真偽のほどは定かでないようです。

 それにしても、人造人間とは。
 量産化に成功すれば三十六歌仙、小倉百人などの製造を一手にになうことも夢ではありません。
 養殖モノとはいえ、それだけの歌人を配下にしたがえれば「歌壇のムシキング「抱かれたい後頭部第一位」の名を恣(ほしいまま)にした蝉丸をも圧倒し、三十一文字の覇者ともなれましょう。

 つづけて、Wikipediaの記述を引きます。

 <要約>(西行が)高野山に住んでいた頃、野原にある死人の体を集め並べて骨に砒霜(ひそう)という薬を塗り、反魂の術を行い人を作ろうとした。しかし見た目は人ではあるものの血相が悪く声もか細く魂も入っていないものが出来てしまい高野山の奥に捨ててしまったという記述がある。伏見の前の中納言師仲の卿に会い作り方を教わるもののつまらなく思い、その後、人を作ることはなかった。
 西行 - Wikipedia

 「見た目は人ではあるものの血相が悪く声もか細く魂も入っていないもの」。
 すごい。ちょっとした陰キャレベルのものが製造できているではないですか。これは大変なことやと思うよ。
 あとは血相さえなんとかすれば私をつくれることになります。最近食いすぎで血相だけはよい。

www.youtube.com

 どうして西行法師は人間などこしらえようとしたのでしょうか。
 あるいは、なぜ製法を教わったのにつまらなくおもったのでしょうか。
 私とおなじで、他人から習うと一気にさめてしまうタイプなのでしょうか。

 おっきい陰茎Googleさまざまなページが引っかかります。
 これは京極夏彦氏の作品で有名になったエピソードなんだとか。やばい、Yondenai。
 元ネタとなった「撰集抄」の抄訳もみつかりました。
 これによると、友達帰っちゃったのでさみしくなったから人間つくろうとしたみたいな話なのでした。
 既存の友達にLINEで声をかけることすらおっくうな私のような陰キャからすると、想像しがたいバイタリティーです。
 して、おもてで材料の人骨をひろってきて人間製造、ということになるのですが、これはつまり友人より人骨のほうが入手性が高いということです。
 しかしまあこれは時代、ということもありましょう。
 人間製造への興味をうしなった決め手にかんしては、文面の上にはよみとれないのですが、「製作時に七日間の断食が必要」ということを指南されたようで、私が西行法師であればこれを理由に断念した可能性が高いです。

 なぜといえば、そもそもなぜ私が俄然西行法師に興味をいだき、Wikipediaを繰るにいたったのか。
 それは、年末年始の休暇の後半を、大河ドラマ「平清盛」鑑賞についやしたからです。
 3日ほどあったような気がするが、それしかしていない。