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国やぶれて田中あり

田中兄弟社の兄です

卒業しても私を 田中扱いしたよね

 ジェンダーレス男子、の特集をテレビでみたのです。この日みたんじゃねえけどもうそうなんいいだろ。
 わかくてカワイイ男の子が部屋で体操座りをしながら豆乳をのんでいました。食事のかわりなんだとか。1日に1000㌔㌍も摂らないんだそうです。
 私の中の乙女の部分(新性器クリントリスォン)に嫉妬の炎がひらめきました。以来毎日1リットルずつ豆乳をのんでいます。
 テレビのカワイイ彼がのんでいたのはコップ一杯でしたから、私のほうが五倍ジェンダーレスであることになります。

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 「おちちまめ」なるものについての情報がシェアされてきました。

 おちちまめ――風変わりな名前に皆様最初は戸惑われますが、いざ試食していただくと大好評。まろやかで優しい甘みが後をひいて堪らない!と、男女問わず人気を獲得し、ついには三海幸の看板商品の一つと相成りました。
 使用した原材料は、小豆甘納豆・てんさい糖・生乳100%の全粉乳。全てが北海道産の吟味に吟味を重ねた厳選素材です。お口に入れると、素材本来の優しい甘みが穏やかに広がります。甘納豆が苦手な方にも美味しいと大人気。しっとりほろっとお口の中で崩れる、柔らかな甘納豆です。

あずき甘納豆おちちまめ83g | 北海道の海鮮珍味 三海幸

 あずき甘納豆おちちまめ――事実だとすれば、たいへんなことです。看過できません。由々しき事態です。
 あまりのことで、まだ気もちの整理がつきません。

 おちちとおまめは、別のものではなかったでしょうか。
 金正ポト、あるいはポル正日、にたいしておぼえるような不安感がおちちまめにもあります。

 放課後の部室にはポル子と私のふたりきり。
 吹奏楽部の蓮っ葉なハーモニーも、いりまじる運動部のかけ声も、晩冬の日差しにけだるくかすむようです。
 かわいた季節の底で光沢をまとう、ポル子のおさげ髪をながめていました。  卒業まで、あとひと月たらず。
 あと何回、この髪を視界にいれることができるのでしょうか。
 この部屋の空気のようにうごきのにぶい、おだやかないたみが私の心の端をかすめていきました。

 不意にふりかえったポル子の視線が私をいぬきました。  にくしみめいた強さにうるんだ目でした。
 なめらかにゆがんだ唇から、吐息まじりの声がこぼれます。
 「センパイ。私のおちちまめ……たべたでしょ」

 みじかいが、今日はこの辺にしておく。
 司直の手がせまっているのを察知した。