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国やぶれて田中あり

田中兄弟社の兄です

幾千の田中の眠りを覚まされて発芽してゆく我の肉体(強制労働ツアー3)

 音質とはなんであったでしょうか。
 音質。それはあるとぎすまされた感覚、それにもとづいた精緻で体系的な思想。そしてその表現です。まて、タブをとじるな。

 いろいろあって、音質というものにすこし目をむけてみようとおもいはじめました。

 これまで、私は足立のパンクスとしてよっぱらいにカラまれて、のぶんの荷物もかかえてはしってにげたりしながらいきてきました。
 当然、音質になどこだわりません。ピークインジケーターの赤はパンクの血の色。ハムノイズは足立っ子の子守唄です。

 私がだしぬけに音質などといいだすきっかけは、色々ありました。
 ひとつとしては、太郎ちゃんの影響です。
 彼は仕事で、ハイオーディオ的な世界にもかかわっています。
 今太郎ちゃんには、オーディオインターフェースの鉄板機種はどれであるだとか、USBケーブルで音質に差がでるだとか、さまざま有益なことをおしえてもらっておるところです。

 非常におおきなこととして、強制労働ツアーのさなかのできごとがありました。
 この場をかりて、記録しておこうとおもいます。ブログのただしい用法っぽいな。

 前回の予告ではクソが出るはずだったのですが、まずは音がでます。
 この音をきいたのは私のクソ耳ですので、実質的にある種のクソがでたことになります。クソをあつかう記事にはなっています。
 そんなことでお茶をにごされても納得がいかない。自分は真のクソをみにきたのだ。心ある読者の方こそ、そうおもわれましょう。
 どうぞご安心ください。本人糞の話には、次回できっちりおとしまえをつけます。
 つまり次回の強制労働ツアーこそがウン質をめぐる物語です。おたのしみに。

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 那須で私は、涙をながしていました。
 電気式でない、ふるいふるい蓄音機の音をきかせていただいたのです。

 すぐれたエンジニアである恩師の手により長年だいじに手入れされ、おそらくはかんがえうる最高の状態で保存されたメディアと再生装置。
 かれらはしずかな夜に、やわらかい、それでいてはりつめた振動をつたえていました。
 その圧力を、空気のふるえを、己が卑小な身ひとつでうけとめるのが、私にはせいいっぱいでした。
   そのとき、その価値観の、そのコンセプトの本質が、なんとなくわかったのです。

 音質とは、「たいせつにすること」だとまなんだ。