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国やぶれて田中あり

田中兄弟社の兄です

シン・田中ゲリオン劇場版:||(スリランカ熱闘編外伝解決編 名探偵肛軟・時計じかけの脱糞)

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 この日、弟が帰国しました。
 弟は熱風吹き荒れるスリランカでグルメ熱闘をくりひろげた結果、完全に胃腸をやられ、たべたらすぐ出るという状態におちいっていました。
 スリランカ熱闘編、外伝解決編にしてはじめてスリランカに関連する熱闘についてわずかに記述されました。

■前回までのあらすじ■

 めんどくせえ。フツーに前回なんで前回をよんでくれ。

 そしてみなさん、いよいよ今日のその時がやってまいります。  なお、今日のその時は脱糞ではありません。安心してください。出してませんよ。ブログかくような人間にそもそもはじらいなんかあるわけないだろ。

 私には、正室がそのときにいたってはじめて火をはいたようにはおもわれないのです。
 たぶんこの、喜怒哀楽の怒哀の方向にエモくなると発火する、ということですから、身体的な危機、たとえばするどい痛覚などにたいしてもそのようにはたらきましょうし、大名の初回ログイン時などこの、挿れただけで軽く吹く、といったような、いよいよたいへんなことになってきたな、このブログ。

 推測の域をでないのですが、正室のその特殊な体質について、大名とその近習はすでに把握していたのではないでしょうか。
 お館様の御身、御命にかかわることです。
 家臣たちはなんどもこの正室をきりすてるよう、すくなくとも離縁し城からとおざけるよう、かさねがさね進言していたことでしょう。
 しかし、大名はなんとしてもそれをしなかった。いきりたつ家臣をいさめ、家中で孤立をふかめる正室をまもりぬきました。
 ここにその愛が、乱世に咲いた恋の花があります。

 なればなぜ、結局のところ城からおいださねばならなかったのか。
 大名は正室に飽きてしまったのでしょうか。その手あつい庇護は、戦づかれからくるいっときの気まぐれだったのでしょうか。

 私にはそうはおもわれません。私はただ、その愛をしんじます。

 おそらく大名は、家中をおさえられなくなったのでしょう。
 嫡男のうまれぬを火炎放射体質とむすびつけ、陰日向にないがしろにする動きがいきおいをましてきた。もはやどのようになだめすかし、あるいは脅しても、家中をまとめることはできなくなっていた。
 そのままでは、正室が暗殺されるおそれすらありました。あるいは譜代の謀反のきっかけともなりえました。

 苦渋の決断です。

 ではなぜ、ただただ城をおいやるのみにせなんだか。
 いずれその儀におよぶにせよ、あてつけのように、ときをおなじくして側女をむかえる必要がどこにあったでしょうか。
 やはりこれは愛想のつきはてた大名の酷薄な仕打ちにほかならないのではないでしょうか。

 否。
 やはり私には、そうはおもわれないのです。どこまでも、私はそこにあった愛をしんじぬきます。

 ただただおいだすのみとなれば、いかに伏せようともその理由は、正室の火焔癖にのみある、としれましょう。
 正室はどのようにおもいましょうか。まずは、わが身をうらむでしょう。そして二親をうらみ、わが身に流れる血をのろい、絶望のうちに自刃することまでかんがえられる。
 そこで大名は、みずからの心変わり、のごとき体をとったのです。
 なればいかがなりましょう。正室の怨念は大名に、側室に、あるいはその儀をうながし自らを追放するようしむけた家中の者どもにこそ、むけられましょう。
 そのにくしみは他にむけられこそすれ、己が身をほろぼすようなことはあるまい。戦を、敵将の首をねらうことをみずからの生きがいとする戦国武将として、大名はそのように考えたのです。

 このふかい思慮を、大名の愛とかなしみの深さを、正室はさとらぬわけがない。私はそのようにおもいます。
 だれよりも大名の、その心のそばにしたがい、ときに焼き武者にしそうになりながらもその寵愛を一身にうけた正室なれば、当然のことです。

 ではなぜ、火焔をはいたのでしょうか。

 さだめ。
 その苛烈さ。徒花なくしてすすまぬ時というものの道行き。
 世の無常、恋の儚さ。人の心根のやさしさ、よわさ。
 その身のひえてゆくおもいの先にある久遠の孤独。いとしき男の肩の手ざわり、息の熱。ほとばしりとおざかる、あざやかな夜の記憶。

 そのようなものが一時にその胸に去来し、口からあふれでる火をおさえられなかったのです。

 春は恋の季節
 口から火がでるような恋がしたい。