悪貨は田中を駆逐する

ギターボーカルのタナカサトです

ヤンデレの田中に死ぬほど愛されて眠れないCD

 京都をあるいていました。
 明日あんのに、京都とかいてどうするんだろう、かえれんのかな。
 そうして私はほどなく、いや、なぜ俺が京都に、といぶかしみはじめました。
 そのどこか曖昧で京の街に目をこらしてみると、輪郭はそのままに、にじみだすようにいつしか、そこは足立区。
 したたか酒に酔った、いつものクソみたいな終電がえりのみちでした。

 あるきながらねむっている、ということがこのところ頻繁にあります。不如意におきるので、いかんともしがたいのです。
 ねむりながら、あるく。あるきねむりは、あるきスマホの100倍危険です。
 しかしながら、あるきスマタとは、なんであったでしょうか。
 この、歩をすすめるモーションでもって、自分でこの。左記二文はコメントアウトしてください。

 いつかとりかえしのつかない交通事故にあうのではないかと、いささか不安になります。
 私が轢かれてしぬだけなら、それでおわりです。さようなら。
 組の方と衝突して莫大な慰謝料を請求される、ですとか、私をよけようとした車が事故にあって莫大な賠償金を請求される、ですとか、そういったことがじつにおそろしい。ないそではふれないのです。
 こういったことをかんがえていると、おもわず口角がさがる。

 先日来おつたえしております、「口角の上がるハードオフシリーズ」ですが、ここで訂正があります。
 「思わず口角の上がる」ではなく「自然と口角が上がる」であったかもしれません。
 訂正しておわびするかもしれません。たしかめにいくきになれねえ。

 そもそもは、ハードオフを二軒はしごした話。その途中で脱線し、この長大な愚痴と懺悔がはじまったのでした。
 みなさんをセラピーにつきあわせてしまいました。ご苦労なことです。

 ここでお話は、二軒目のハードオフにもどります。中二日をへて、まきもどし。つまりときは、今週の日曜日。ところは実家の近所です。地方の「近所」は23区内と距離感がちがうから注意な。

 二軒目は、一軒目から5キロメートルほどはなれた場所にありました。私としても、はじめて顔をだす店舗です。
 フロアいっぱいにひろがっていたのは、私ごのみのハードオフらしいハードオフでした。
 POPには製造年代や状態、「専門業者にてOH済み」などと必要にして最低限の情報のみがかかれています。
 陳列棚も安心のハードオフクオリティ。ワウペダルのたぐいなど裸のまま縦につみあげられていたりして、すこしく不安にもなりますが、これこそがハードオフです。実家のような安心感。

 レジの横には、簡易的な試奏室がそなえられています。これはなによりもうれしいはからいです。
 ハードオフには、楽器以外のものをかいにくるお客さんもたくさんくるのです。
 楽器をたしなまない向きにとって、おおきなアンプをつかった試奏は騒音でしかありません。たしなんでいたってべつにききたかないぐらいのものなのです。

 試奏室がある。せっかくだから試奏しよう。試奏しなくてはいけない
 強迫観念にとりつかれ、血眼でエフェクター類の棚を、あさる。
 田中には、ひとつの流儀がある。

 ポーン♪(ピアノ)

   感動を・ともに・創る

 まずは、YAMAHAのパワーサプライが目にとまりました。
 年代物です。真っ黒な筐体におおきなロゴ。トランス電源を内蔵しているのでしょう。おもたい。しかくい。かっこいい。
 これを「試奏」したい、ともうしでることは可能でしょう。
 あるいは、ハイエンド系の店ならば、パワーサプライの試奏というか、試用というか、おこなわれましょう。
 さりながら、ここは田舎のハードオフ。私が店員さんだったらドン引きです。ブログにさらす可能性すらあります。
 これにかんしては試奏をはぶき、購入することにきめました。

 試奏、試奏。今回の目的は試奏。試奏するために買うのです。人はなんのために生まれてくるんだろうな。
 目にとまったのが、Rolandのボリュームペダル、FV-1です。
 はじめてみたものですが、名機CE-1と同世代の機材だとひと目でわかるいかついルックスです。おもたい。まるこい。かっこいい。

 完動品ということでしたが、やけにやすいのです。ガリの有無、音痩せの具合など、いささかきになるところです。

 これは、購入前に試奏すべきなのではないでしょうか。

 ということで、店員さんにおねがいして楽器をかり、試奏室にこもりました。
 ここのハードオフは、アンプへの結線もチューニングも勝手にしてくれ、というスタイル。私ごのみです。
 さっそくチューニングをいつものオープンDsus2にし、べこべこふみちらかしました。多少様子がおかしくてもどうせ買うので、私物だとおもってぶっこわすいきおいでふみました。
 たしかに完動品。ふみ心地がかるくてタイプです。耳がくさっているので音痩せもきになりませんでした。
 パワーサプライとあわせて6千円。よいかいものでした。

 FV-1にかんしてはなんの予備知識もなかったのです。なんとなくどっかでみたことあんな、というくらい。
 どのような方が、どのような思いでつかっていらっしゃるのでしょうか。基本的に他人のきもちはどうでもいいのですが、機材にかんしては別。
 きになって、実家にもどってからぐぐってみました。
 とあるサイト様の、様々な所有機材について懇切丁寧にインプレッションをまとめてくださっているページが、比較的上位にひっかかりました。
 マニア垂涎、といったビンテージ機材が目白押し。やはりFV-1は価値あるものなのでしょうか。
 うふふ。BeeGeeやAmdekのフェイザーといった古強者といならぶ、FV-1ちゃんの勇姿。やはり私は掘り出し物をてにいれたのです。おもいっていたとおり私はうまれながらにしてリサイクルショップの天才で、ん?

 たいへん気になる一文がありました。失礼ながら、ここに無断でひかせていただきます。
 「しかし鉄アレイ一個分のような重さは持ち歩くには厳しく」

 

 そ、そ、そんなに重かったでしょうか。
 いやその、片手に重い荷物を提げるということをトレーニングがわりに日常的にしていて、若干腕の感覚がバカになっていることはたしかなのです。だからでしょうか、店で手にとったときはなにもおもわなかったのですが、え?

 片手でもつことがフィジカル的にどうということがないからといって、問題ない軽さであるという話にはならないのです。
 つまりここでは、システムにくみこむ、ということをかんがえねばなりません。既に奴隷労働レベルで重たいあのペダル群に、更に鉄アレイ一個分追加される、ということがあるとすれば、正直これは、ただごとではありません。

 て、鉄アレイ一個分? まじか? まじなのか?

 そういう心構えでもって、あらためてFV-1を手にしてみました。お、お、お?

 重くないもん。

 FV-1ちゃんは重くないもん。FV-1ちゃんは重くないもん。FV-1ちゃんは重くないもん。FV-1ちゃんは重くないもん。FV-1ちゃんは重くないもん。FV-1ちゃんは重くないもん。重くないもん。重くないもん。

www.youtube.com

 クソ重い。