悪貨は田中を駆逐する

ギターボーカルのタナカサトです

田中派野郎

 い、石破さんとかでしょうか。

 安心してください、元ネタは「未来派野郎」ですよ。大名盤ですね。

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 雲行きがあやしくなってきました。
 つまり、量子化は罪、をモットーに、入り口から出口までのフルアナログをうたっていた私の足元のようすが、だいぶおかしくなってきたのです。

 おもえば、武蔵小山ハードオフで保護してきたBOSS SP-202を教ちゃんにたくしたのが、運の尽きでした。

 もともと教ちゃんが死蔵していたRoland SPD-SXをつかってリアルタイムサンプリングができないか、と提案したのも、私でした。
 SPD-SXはドラマーやパーカッショニスト向けの、非常に堅実なデジタルパーカッションです。
 それゆえ、サンプリングの操作体系はどちらかといえば非リアルタイム志向であるようにみうけられます。つまり、事前にネタを仕込んでいくのが基本、とかんじられます。これを無理やりライブでネタ録りからやってやろう、というわけです。
 一度はうまくいったのですが、30分かけてセッティングしたのになにかの不具合でサンプリングできないということがあり、以来すっかりメゲてしまっていました。
 ここでサンプリングの道をすてるのはあまりにもおしい。なにか手はないか、とおもっていたところ、SP-202をみつけたのです。

 SP-202は、まごうかたなき名機です。
 サンプリングにまつわるファンクション、作業フローが整理しつくされており、いねむりしていてもサンプリングできます。猿でもサンプリングできます。STAP細胞は、あります。
 この機種特有のエフェクトセクションも秀逸。これが粗いんだけど、絶妙にさわってて飽きない質感なのです。
 お世辞にもリッチとはいいがたいDSPパワーを極限までつかいきる、という開発陣の意気込みがかんじられます。
 それゆえに同時使用が制限されるエフェクトアルゴリズムのくみあわせが多々あり、これもまた時代のにおいがして、ほほえましい。
 なによりおどろかされたのが、内蔵マイクです。玩具のオマケだとおもってナメていましたが、音楽的なキャラクターをもちあわせていました。

 SP-202により、教ちゃんは即座にリアルタイムサンプリングの魅力にとりつかれました。そこから202のスペック不足をかんじだすまで、数日とかかりませんでした。
 いまでは教ちゃんはあれもこれもとハードウェアサンプラーをかいあさり、ニコ動の素敵動画からのネタ仕込みに余念がありません。

 このありさまを、指をくわえてみていられましょうか。
 私はもともと、そちら側の人間なのです。

 足もとの異変の端緒は、MASF PEDALS RAPTIOの導入でした。
 いかに私のピッキングのつよさが非人間的であるとはいえ、サンプラーのエッジ感、PCMの無慈悲な質感に素手ではとうていかなうものではありません。
 RAPTIOは、まえまえからきになってもいたのです。

 RAPTIOのショートループとカッティングとの偶発的なくみあわせは教ちゃんのおぼえもめでたく、「もう一台買って直列しろ」ととんでもないアドバイスをうけますが、あれはアンラッチスイッチなので、ふむのがたいへんな気がする。

 そこからは、俄然ルーパーに興味がわいてきました。

 VOX VDL-1、PIGTRONIX Infinity Looper、Z.VEX EFFECTS Lo-Fi Loop Junky。みんなちがって、みんないい。ありていにもうしますと全部ほしいのですが、あいにくとすべて国外で生産されているのです。
 財布のひもに最後の一線をもうけるために、筐体が白・黒・銀・赤のうちいずれかを配色してデザインされた国内生産の製品しかかわない、という掟、俺ルールをかたくまもっています。
 以前ももうしましたが、これでもなお、週に一台くらいは買っている気がします。

 週末なので、ハードオフにもうでました。他にやることねえのか。
 とりあえずKORGのエクスプレッションペダルを確保するなどしつつ、ルーパーがオマケでついてくる類のものはないかな、とフロアマルチの棚をあさっていると、私はそれに、であいました。
 であってしまいました。

 ZOOMです。ZOOMのフロアマルチ。一生モノでした。

 むかしからZOOMはだいすきなのです。価格がやすい上、つくりがまじめ一徹です。ハイオーディオ的なまじめさではなく、ユーザーのニーズにむきあっています。
 知るかぎりでは、24bit96kHzの「ハイレゾ」音質をフロアマルチで最初に採用したのは、ZOOM G2でした。
 G2Nu。アクエリアスをこぼして再起不能にするまでは毎日つかっていました。
 現行のフロアマルチではすこしサンプリングレートをおとしていますが、それもかんがえがあってのことだとおもいます。

 さて、私が今般導入したのは、どれであったでしょうか。
 型番はかきません。万が一にもこのエントリーが原因で入手性がわるくなるということがあってはこまるからです。予備ほしいんだよな。
 ねんのためにもうしあげますが、2020ではありません。動画は子どもがかわいいだけのダミーだ。

 動画のこの子のありかた、個人的には即興演奏におけるリファレンス。